ここまで【 体験実話 】男の不妊治療物語 シリーズをとおして、不妊治療における夫婦の関係性の大切さについて書いてきました。
今回は、僕たち夫婦が不妊治療を乗り越えるためにお互いに心がけたことを簡潔にまとめていきたいと思います。
不妊治療を乗り越えるためにお互いに心がけた3つの約束事
1.お互いの気持ちを理解し寄り添う
不妊治療を乗り越える際にもっとも大切なのは、「お互いの気持ちを理解し寄り添う」ことです。
夫婦といっても他人ですし、最初はどうしても治療に対する温度差がでてしまうのは致し方ないことだと思います。その温度差や考え方の違いをそのまま放置するのか、それとも近づけてゆくのか。
その意識の違いが不妊治療の成否に関わらず、夫婦関係を良好に保つ分かれ道になると思います。
具体的な行動としては、以下の3点。
1.会話の量を増やす
2.笑いをわすれない
3.一緒に散歩をする
特に、笑いにはストレス発散効果がありますので、日常の会話の中で意識してきましたし、いまなお意識しています。(※福島県立医科大学教授、大平哲也氏の笑いに関する研究論文は→笑いのストレス解消効果についての研究)
また、散歩を一緒にすることは不妊治療に必要な運動量の確保だけでなく、必然的にふたりの会話が増えることになり、お互いへの理解がより深まるよいきっかけになりました。
(聞く力の大切さに関しての記事は↓コチラになります。)
2.エビデンスを探して行動する
第六話 | はじめての胚盤胞移植 の回でも言及していますが、不妊治療期間中の弱ったこころにつけ込もうとするモノが、残念ながらこの世には存在します。
不妊治療継続にはお金という現実が常につきまといます。
そんな中、焦ってしまうのは仕方がないことですが、なるべくエビデンスを探しだし、納得してから行動に移すことを心がけました。
口コミや体験談を決して鵜呑みにすることなく(この記事もそうです)、自分たちで調べ、それについて二人で話し合うことが、上にも書きました「夫婦の理解促進」にもつながります。
治療の知識も増えますし話のネタにもなりますので、エビデンスを探すという行為は非常に有益な体験として記憶にのこっています。
3.自己肯定を忘れない
僕がこの一連の体験実話シリーズでいいたかったことは、「自己肯定を忘れないでほしい」ということでした。
最終話 | 妊娠告知と約束の橋の最後にも書いていますが、不妊治療というどうしても自己否定の連続となりがちな環境下において、「間違ってるかな?大丈夫かな?」など自問のスパイラルにはまるとそこから抜け出しにくくなります。
治療には成否があり、終わりがあります。
これは現実です。
しかし、それがあなたの存在そのものを評価するものではありません。
考え、悩み、後悔し、それでも前を向いてもがく。
そんなあなたの姿にこそ価値があると僕は思います。
自己肯定を忘れないためには、小さな成功や失敗をふたりで共有し、泣いて、時には笑って進んでいくことが必要です。そして、そのようにして培われる自己肯定感はパートナーという他者への肯定感へもつながります。
この自己肯定と他者肯定。
それこそが出口がみえない閉塞感に息がつまりそうになる時、最も大切なものになると、僕は学んできました。
そしてそれを、僕は伝えたかった。
夫婦はもっと、強い絆で結ばれることができると。
最後に。
今回でこの不妊治療物語のシリーズは一旦終わりにしたいと思います。
計10回にもわたるこのシリーズをお読みいただきありがとうございました。
すこしでもあなたの心に寄り添うことができていたら嬉しく思います。
(当シリーズ未読の方は↓コチラからお読みいただけます。)
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