男の子がうまれて5月になると、また新しいイベントがやってきます。
そう、初節句です!
鎧兜を買うべきか、兜だけでいいのか、それとも人形でいいのか。
非常になやましい…実に悩ましい…
だってどれも高額じゃないですか…
ということで、今回は吉徳の浅草橋本店での最近流行の収納箱付き兜を購入したお話をしたいと思います。
長男は鎧兜、五月人形は次男以降。
→長男の初節句には鎧兜を飾るのが一般的。
うちは賃貸マンションであまり広くないので、当初は収納のことも考えて「金太郎の五月人形」を買うつもりでした。
吉徳にはいったのも「人形は顔が命」というキャッチコピーを昔から刷り込まれていたからで、お店にはいるとすぐに上階の五月人形売り場に向かい、超絶好みの金太郎人形を発見。
その時です。背後から初老の店員さんに声をかけられました。
店員さん「初節句のお探しものですか?」
僕「はい、この金太郎、すごく気に入ったので買おうかなと」
店員さん「ありがとうございます。ところで、お子様はご長男さまですか?」
僕「はい、長男です」
店員さん「それならば、鎧兜ですよ。厄災から守ってくれる鎧兜がまず最初です」
僕「へぇ、そうなんですか。五月人形じゃだめなんですか?」
店員さん「ダメとは申しませんが、あえて買うなら次男以降が常識ですね」
不肖、わたくし、
恥ずかしながらこのような常識を知らず…
ちょいとツンデレな店員さんに導かれるまま、再度、一階の鎧兜ブースに向かいました。
収納箱付きの兜が人気
→収納を考えて作られてない物は、現代ではもはや売れない。
店員さん「最近は収納の都合から、収納箱付きのコンパクトな兜が人気ですね」
僕「あーやはり。うちも収納スペースの問題から人形にしようと思っていたので」
店員さん「そうでしたか。では、ごゆっくりご覧になっていってくださいませ」
店員さんが気を効かせて離れていったので気兼ねなく店内を見渡すと、子連れのご家族や孫に買うために来ている老夫婦などで平日夕方にも関わらずそこそこ賑わっていました。
なにより、鎧兜きらびやかさで売り場を華やかです。
そしてそんな有名武将モデルの鎧兜などを間近でみていると、戦国オタの血が騒ぎはじめてしまいました。
実際、横にいた家族連れのお父さんも「義の武将、上杉謙信のやつが俺はいいと思う」と、したり顔で奥さんにつぶやいていましたし、「うーん、これは意外と悩ましい事態になったぞ」と値札とデザインを見比べながら小一時間がすぎました。
売れ筋四天王の武将たち
謙信、兼続、政宗、そして幸村。
→その生き様にしびれる憧れる気持ちもわかるが…
義の将、上杉謙信。知勇兼備、直江兼続。伊達男、伊達政宗。
そして、日の本一の兵、真田幸村。
売り場の構成を見る限り、この四人がどうやら売れ筋四天王らしいのがわかりました。
この売れ筋四武将に共通する生き様は義。そして派手。
それに反して、信長や秀吉、家康という戦国の三傑があまり人気がないといのも実に日本人ぽいな。なんせ三傑には義を感じないからね。などと、それっぽいことを考えながら売り場を見て回ると、確かに売れ筋四天王の鎧兜たちは、立て物も華やかで特徴があるし、こころ惹かれる出来栄えです。
全員、大河ドラマの主人公にもなっているし、リビングに飾ったらさぞかし見栄えもし、親族での会話も弾むだろう。頭にかぶせたらインスタ映えもいい感じだと思った次第です。
しかし僕は、「固有の生き様を感じさせるものは、うちには欲しくない」 とあえて結論づけました。だって、どの武将も美談の裏でかなりきわどいことをやっているし、決して幸福な結末を迎えたとは限らないから。
で、これを買いました。
伝統工芸、駿河塗りの艶がいろっぽい。
一見地味な鍬形立て物にも、ほどこされた彫金の細やかさに匠の心意気を感じます。
「息子には、地味でもいいので自分の生き様を自分自身で見つけてほしい」そう願いをこめるには相応しいと思いました。息子もあまりの嬉しさに泣いていますね(笑)。
もちろん、収納箱付きです。
下の台がそのまま収納箱になり、初節句後にしまう際、クローゼットに難なく収納できました。
気になるお値段もなんかセール対象だったらしく値札から2万円引きされ、あのツンデレ店員さんがおまけに小さな鯉のぼりのおもちゃまでつけてくれました。まじ、ありがたかったです。
では、また会える日その日まで…
See You!
(画用紙で簡単につくれる手作り兜の作り方は↓コチラの記事になります。)