(第一話はコチラになります。 第一話 | 初診時に医師から説明された5つのことと帝人の簡易検査キット )
睡眠時無呼吸外来に通いはじめた理由
先週のことだ。
「ねえ、今夜、わたしひとりで寝てもいいかな」
仕事から帰宅すると、ぐったりとした表情で妻がはなしかけてきた。
目の下にはクマ。冷や汗なのか髪も湿っている。
朝の出勤前に「風邪ひいたかも」とは聞いていたが、ここまで憔悴しているのはなかなか見ない。
「ああ、もちろんいいよ。まかせとけ」
と軽く返事をしたものの、実はすこしビビっていた。
なぜなら、僕はいびきがすごいのである。
どのくらい凄いかといえば、昔、涸沢ヒュッテという北アルプスの山小屋に泊まったとき「200人雑魚寝しているこの部屋で二番目にすごいいびきだったよ」と友人に褒められるくらいの音域を誇るのである。
よって僕はいままで寝かしつけはするものの、息子とは家族で温泉旅館にいったとき以外一緖に寝たことがないんだ。悲しいよね。
で、先週から何度か息子とふたりでリビングで寝ている訳だが、夜中のギャン泣きにも耐え忍びながらなんとかクリアーしている。
一昨日の夜はいくらあやしても泣き止まないので、僕の乳を吸わせてみようと試みたが、見事に偽チチと見破られる。
悲しいかな、男の母性よ
すべてパイ毛が悪いんだ、パイ毛が…
それにしても、やはりこの「イビキ」を治さないといけないと痛感する。
これからこの子が成長していって、「パパのイビキ、うるさいから一緒にねたくなーい」なんて言われたらもう立ち直れないだろ、ショックでさ。
それにイビキや睡眠時無呼吸はさまざまな合併症を誘発する。
息子の成長を見守るためにも、これを放置しておいてはいけない。
そう思って、無呼吸外来に通いはじめたわけだ。
朝目覚めると、妻がニヤニヤしながら写真をみせてきた。
そこに写る見事にシンクロした寝相を見るに、親子という血のつながりの恐ろしさを感じずにはいられない。
そして、いつまでもこのシンクロナイズドスイミンをしていたい。
そんな想いが強くなる。
夢にきらめけ!明日にときめけ!
目指せ!東京2020!
よーし、パパ、無呼吸治療がんばっちゃうぞ!!!
(つづく)