10時間かけて、沸騰させぬよう、濁らぬよう丁寧にとられた豚骨スープに煮干しを合わせた上品な塩味スープ。
ひとくちすするだけで旨さにうなる。
うまい。
さっぱりとしたシンプルな喉越しだが、しっかりとした旨みが舌を通して伝わって来る。
ここは東京下町は亀戸の片隅にひっそりと佇む、沖縄郷土料理の店、那覇。
開業50年以上を誇る知られざる沖縄料理の名店だ。
つづけて麺をほおばる。
都内では数少ない手打ちの自家製沖縄そば専用麺。
そのコシも、また堪らない。
噛み切る食感が心地よく、そして食道をとおっていきながらに五臓にしみこむうまさ。
最高でしょ、これ。
うまいものを喰らうと、人間は幸せだ。
ひとの想いと技術が旨さをつくり、ひとを幸せに導く。
世界はそうやって回ってる。
いや、それにしても、
うまいなー、ほんと。
そして締めには人気のソーキそばハーフをたのむ。
これで450円。
これまたあっさりうんまい。
骨からポロポロ落ちる肉。
コリコリ食べられる軟骨。
たまらない。
ちょっと味に変化が欲しくなったので、ママに「辛いのちょうだい」と頼む。
島唐辛子をベースに、おかかとかいろんなものを混ぜて漬けて半年間寝かせてできるペースト状の、通称「辛いの」。
ソーキにつけても、汁で溶かしても、辛味と旨味と甘味がこれまたたまらない。
辛さで顔中に大汗をかきながら、麺を、ソーキを、オリオンで流し込む。
くぅーっ!
ごちそうさまでしたぁーっ!!!
開業50年以上の底力、堪能しましたよ。
ほいじゃ、今夜はこんなところで。
See You!