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ホノルルマラソンで消耗しないために覚えておきたい5つのこと | 初フルはホノルルと決めているあなたに

はじめに。

当記事における、画像などの著作物の出典および引用はホノルルマラソン協会日本事務局の許可を得て、合法的に掲載しています。

https://www.honolulumarathon.jp

 

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走りきることが奇跡なのではない。
スタートを切る勇気を持ったことが、
奇跡のはじまりだったんだ。
by John Bingham

 

まずは、僕が大好きなこの言葉を、ホノルルマラソンに挑戦しようとしている初心者のみなさまに贈りたい。

2014年の大会PVの最後に引用させていただいた素敵な名言だ。

 

僕はホノルルマラソンのオフィシャル映像監督を、2008年からかれこれ10年やっている。

そしてその間、妻はこの大会を4度完走している。

当然だが、ふたりそろってこの大会をこころから愛している。

 

そんなホノルルラバーズな夫婦がホノルルマラソン初心者ために、ホノルルマラソンで消耗しないために覚えておきたい5つのことをまとめてみた。

これから初めてホノルルマラソンに挑戦しようと思っている方は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。おもしろい気づきがあるはずだ。

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ホノルルマラソンで消耗しないために

覚えておきたい5つのこと

 

 1.カピオラニ公園近くのホテルを予約せよ!

→完走した後、速く、楽に、ホテルへ戻れる準備から始めよう。

ホノルルマラソンへの挑戦は宿泊するホテルの予約からすでにはじまっている。

まずマラソン初心者に最もオススメしたいのは、フィニッシュエリアのカピオラニ公園からなるべく近いホテルに宿泊することだ。 ワイキキのメインストリートであるカラカウア通りでも、一本裏手のクヒオ通りでも構わないが、そこに絞って ホテルを探してほしい。

 

その理由は、 42.195kmを走り終えた後、あなたはホテルまで戻らねばならないからだ。

 

ゴール付近からバスも当然出てはいるが、満席だし、行列に並んで待たねばならない。 だから徒歩でホテルに戻るひとが多いのだが、マラソン直後は当然足が痛い。 足だけじゃない。腰も、腕も、全身が痛む。

そんな中、なるべく速く、そして楽に、身体を休められるようホテルの場所には細心の注意をはらっておきたい。

 

そしてもうひとつのポイントが、大会当日にトイレで用をたしたくなるのがこの辺だということだ。

コース上のトイレに並ぶのもいいが、行列だし、あまり清潔だとは言えない。

だから自分が宿泊しているホテルの部屋のトイレを使い、セルフエイドステーションにすれば一石二鳥、いや三鳥くらいのメリットが生まれる。

 

これが結論、ファイナルアンサーだ。

まずはカピオラニ公園近くのホテルを予約せよ!

 

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2.スタートは山側からきれ!

→スタート時間のタイムロスが防げる。

スタートエリアは山側と海側のレーンにわかれている。

例年撮影をしていて不思議なのだが、山側(進行方向右側)のレーンの方が、スタート後のランナーの移動がスムーズだ。

 

おそらくその理由はスタートエリアのトイレの配置に起因している。

トイレの列が海側のレーン横に配置されているのだ。

 

ここはトイレを済ませた後、冷静に山側のレーンに移動して、スムーズなスタートを切っておきたい。

下手したらスタート時間が5分以上ちがってくる。

それにこれは内緒だが、山側からの方がホノマラ名物のスタートの花火がきれいに撮れる。

僕もスタートを撮り終えた後は、海側のランナーを山側へ移動させるべく、いつも大声で誘導しているが、あなたもこれを忘れないでほしい。

 

スタートは山側(進行方向右側のレーン)からきれ!

スタートのストレスが全然ちがってくるよ。

 

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3.エネルギー源なくして栄光なし!

→ホノマラのコース上には食べ物などないと知れ。

日本からのランナーの中には日本の国内レースのエイドステーションの華やかさをベースに「ホノマラはコース上に食べ物がない」と文句をいうひとがいる。

 

だが、よく考えてほしい。 なぜ、ホノマラのコース上で食べ物が支給されないのかを。

 

理由はこうだ。

ハワイは暑い。だから路上での食べ物が腐りやすい。よって衛生局から認可おりない。

そう、楽園のようなコース環境がもたらす意外なデメリットとして、 路上での食べ物の配布は認可がおりないのだ。

 

(数年前からハワイカイの折り返し地点で有志がソーメンを配布しているが、お腹を壊しても誰も責任をとってくれないということは理解しておいてほしいところだ。)

 

だから必ずエネルギー源となるものを持って走るのがよい

おにぎりでも、エネルギーバーでも、バナナでも、塩飴でもなんでもいい。

そして、それらはすべてホノルルで簡単に買える。

そこら中にあるABCマートで、これでもかと売っている。

買ったらランニングポーチに入れるのも決して忘れないようにな!

 

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4.気をつけろ!それはワセリンだ!

→ワイキキビーチ前で毎年繰り広げられるお約束の悲劇。

ランナーにとって、水分と糖分は身体を前進させる必要な栄養素だ。

当然、走っていると身体がそれを要求してくる場面に遭遇する。

ホノルルマラソンのコース上、ワイキキビーチの入り口付近で毎年繰り広げられるお約束の悲劇も、この人間の生理的欲求と錯覚がもたらす。

それが、 水飴だと思ってなめたらワセリンだった事件だ。

 

棒アイスの棒のようなものの先にくっつけた透明で粘度の高いワセリンを、 コース上でボランティアたちがランナーたちに配っている。

 

「ワッセリーン、ワッセリーン」

 

彼らは大きな声で「ワセリンがあるよ」と教えてくれているのだが、初心者 ランナーほど「ワセリン=布ずれなどを防ぐためのもの」と知らないためか、「あ! うまそうな水飴くばってる!ラッキー!」とばかりに、それをもらって口に 放り込む。

そして広がる予想外の味に嗚咽を漏らすのだ。

 

だから、これだけは覚えておいてくれ。

うまそうに見えるそれは水飴じゃない!ワセリンだ!と。

間違えたら地獄の気持ち悪さが待っていることを。

 

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5.フィニッシュエリアのマラサダは食べておけ!

→世界一うまいマラサダでエネルギーを再充填できる。

世界で一番幸せな空気が流れるフィニッシュエリア。

それがホノルルマラソンのフィニッシュエリアがあるカピオラニ公園だ。

達成感という喜びにあふれる感情を包み込んでくれる、世界でも稀有なフィニッシュエリアだ。

 

完走を祝福してくれるシェルレイ(貝殻のネックレス)、黄金に輝くフィニッシュメダル。それらをもらったら、マラサダを食べることを忘れないでほしい。

それくらい、ここのマラサダは絶品なんだ。

 

ホノルルマラソン協会の副会長であるジャネット・チャンによると、「もう40年以上前に、ハワイで一番おいしいマラサダをつくって提供しようとレシピを考案した」と自慢するくらい、ふんわりモチモチでうまい。

あえて似たような味を求めるならば、連日日本人観光客が行列をなすマラサダの名店「レナーズ」の味が似ている。

 

が、なんてたって、マラソンを完走した直後に食べるのだ。

身体が糖分を、エネルギーを、身体の底から求める中で食べる甘いマラサダ。

うまさの質、格がちがう。

 

世界一うまい味って、こういう味をいうんだと僕は思う。

だから、絶対たべてね、このマラサダ。

絶対だよ!

 

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まとめ

 ホノルルマラソンは本当にすばらしい大会だ。

制限時間もないので、マラソンガチ勢だけでなく、多くの一般ランナーも気軽に挑戦でき、自分の新たな一歩を踏み出す機会を得られる。

 

だからこそ生まれる多様なドラマに、撮影する側としてもこころ打たれる。

 

最初に撮影したとき、僕はカメラをまわしながら本気で泣いた。

フィニッシュ直前のランナーたちの姿があまりにも眩しくて、そしてファインダー越しにも伝わるその想いが切なくて。知らず知らず涙がこぼれた。

 


JALホノルルマラソン オフィシャルコースガイド

 

これは僕がつくったホノルルマラソンのコースガイドビデオだ。

2014年につくったので、まだドローンを飛ばす許可もおりず、今みるとすこし映像がものたりないところもあるが、ホノルルマラソンのコースがよくわかる出来になっていると思う。

 

このビデオのコンセプトは「ランナーの、ランナーによる、ランナーのための、ホノルルマラソンコースガイド」。

他のランナーたちが、これからホノルルマラソンを走るあなたに伝えたいことがギュッとつまっている。

 

そしてこのビデオの中でもコメントを寄せてくださっているフォークシンガーの高石ともやさんがマラソンについて語った名言を、この記事の締めの言葉として引用したい。

(※この大会に40回以上連続参加しているレジェンドランナー)

 

僕にとって42キロまでが競技の世界です。

残り195メートルは最後の感動を味わう花道なのです。

by 高石ともや

 

最後の感動を味わう花道。

あなたはその最後の195メートルでなにを想うのか。

 

溢れんばかりの達成感か。

仲間や家族への感謝か。

それとも悔しさか。

 

そんなあなたが、最高の笑顔や涙をうかべてフィニッシュする瞬間を、今年も僕はカメラをかまえて待っている。

だから胸を張ってフィニッシュゲートのど真ん中を走り抜けてほしい。

両手をあげてその感動を、想いを、表現してほしい。

 

なぜなら、

僕はそんな走るあなたの人生を撮りたいのです。

 

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最後に。

 

たかぎなおこさんの名作「マラソン1年生」を紹介します。

運動とは無縁の人生を歩んでいた著者が、憧れのホノルルマラソンを目指して走り始め、最後は完走するまでを描いたコミックエッセイです。

僕の妻もこの本を読んで初フルをホノルルに決めたと言っていました。

マラソンとは程遠い著者のホノルルマラソン挑戦への過程が、飾ることなく等身大に描かれており、面白いのに勇気をもらえる。そんなエッセイになっています。

未読の方は、ホノルルまでの飛行機の中で読むのにもいいと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。クスッとしながら最後は感動してしまいます。

 

マラソン1年生 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

GOLOBAL WiFi

 

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