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【 食レポコラム 】銀座 たちばな(定食ランチ) | 舌の肥えた銀座のビジネスマンに長年愛されるこの店で、俺は今日もランチを食べる。

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俺たちのたちばな

→銀座ランチをしゃれ込むのもいいが、道端に咲く花もある。

「たちばな」のランチを食べるようになってもう15年近くになる。

仕事場の近くにあったため自然と通うようになった「たちばな」であるが、いまや銀座の新名所である銀座SIXの盛況ぶりにあわせ、「ランチ時も客が増えたよ」と大将がにんまりと笑う。

この15年。繁忙期には出前で「たちばな」。夜になると「たちばな」で一杯。仕事の打ち上げや誰かの祝いごとがあると「たちばな」で乾杯。

そんな日々を過ごしてきた俺からしたらすこし寂しい気持ちもするのだが、うまくて安い店なのだから人気がでても仕方がないか。

今日はそんな「俺たちのたちばな」のランチについてちょっと書こうと思う。

 

 

 

定番ランチメニューで一番人気は「肉豆腐」

生姜焼き、鯖の塩焼き、まぐろのブツ切りなど常時五種類ほどならぶ定番メニューの中で、一番人気を誇るのは「肉豆腐」定食だ。

人気の理由はなんといってもこのボリューム感。

女性客で完食するのはちと難しいかもしれない。

秋口から冬場、春先にかけては、特に寒さが身体に沁みるこの東京砂漠。その中で仕事や人間関係の疲れをホッと癒してくれる「安定の味と満足な量」がビジネスマンの心にヒットするのだろう。

 

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一番人気の肉豆腐を食って、腹の底からあったまる。

 

 

アジフライに出会えたらその日はラッキー

「俺たちのたちばな」には、定番メニュー以外にも季節や仕入れ状況次第で登場するレアポップキャラがいくつかある。

夏の終わりから登場する「秋刀魚」。

季節を感じさせる「カキフライ」。

疲れた体にやさしい「カレイの煮付け」。

そして個人的に大好きな「アジフライ」。

特に「アジフライ」は、出会えたら「今日はラッキー」と心の中で叫んでしまうくらい美味い。

 

歯でフライを噛み切るとサックサックと音が聞こえるくらい心地よい食感。

きっちりと下処理をほどこしてあるから、アジの臭みなんて感じない。

ホクホクした白身とサクサクの衣の奏でる食感のハーモニーに思わずにやけてしまうほどだ。

 

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人気のアジフライは軽い口当たりでいくらでも食える。

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カレイの煮付けはほどよい甘さがお袋の味を思い出させる。

 

 

トロ鉄火丼は「たちばな」のメタルスライム

そんなレアポップ定食の中でも究極のレアポップ定食がコレ。

トロ鉄火丼だ。

年に数回、いや数年に一度くらいのポップアップ頻度になるこの丼を看板にみつけることができたら、悩まずにコレを発注してほしい。

この値段でこのクラスの中トロを満足いくまで頬張ることができるなんて普通は考えられないくらい、上品なトロの油の旨味が血液を通して脳髄まで一瞬でとろけさせる。

 

それが「俺たちのたちばな」のメタルスライム、中トロ中落ち丼だ。

見つけたら即攻略しないと、またいつ会えるかわからないこの逸品。

覚えておいてくれたら嬉しく思う。 

 

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これが中トロ中落ち丼。通常の鉄火丼もうまいが、やはり濃厚さが違う。

 

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こんな大トロみたいな切り身がはいる時もある。滅多にお目にかかれないが。

 

 

まとめ

→銀座SIXに遊びにいったついでに是非!

銀座SIXができて以降、東銀座のひとの流れも若干変わりはじめた。

「たちばな」のある裏通りは「じゃんがら」「九代目けいすけ」「オリーブ亭」「油そば」などのラーメンストリートと化し、インバウンド観光客が行列を連ねる。

 

そんな中、「俺たちのたちばな」は舌の肥えた銀座で働くビジネスマンに長年愛されてきた。

一見ぶっきら棒で凄みを感じさせる大将や板前さんも、実は愛嬌たっぷり。

カウンター越しに「この魚、うまいっすねえ」なんて声をかけてみれば、頰をくずしたニコニコ笑顔に早変わり。調理する手を休ませることはないが、あなたの顔をみて嬉しそうに仕入れの話でもしてくれるだろう。

 

ま、そんな隠れたランチの名店が「俺たちのたちばな」。

銀座に遊びにきたとき、洒落た店や話題の店のランチに行くのも悪くはないが、こういう地元に根付いた店で銀座の粋を感じてほしいと俺は思う。

きっとそこには「新しくも懐かしい、そして嬉しい発見」があるはずだから。

 

じゃ、昼の12時も回ったし、俺もそろそろ「たちばな」に向かうことにする。

あー、今日は何を食おうかなあ

 

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